日々思うことを少々 ー 奨学金について

最近、奨学金関係のニュースをよく目にするような気がする。
もしかしたら、自分に関係のあるニュースだから、特に目に止まるようになっただけなのかもしれないが...


最近よく目にする奨学金のニュースはネガティブなものばかり
奨学金返済者の自己破産が増えてるとか、奨学金の総額が増えてるとか...


私も稼がないといけないなと痛感したりしているわけだが、そこで奨学金の問題点をいくつか考えてみた。



  1. 奨学金という名前が良くない
第一に奨学金という名前はなんなんだ。Wikipediaで「奨学金」と検索してみた結果がこちら



奨学金(しょうがくきん)とは、能力のある学生に対して、金銭の給付を行う制度である。奨学金の厳格な定義としては、学業成績等が優秀な生徒・学生に対して、修学を促すことを目的とするため、返済義務が全く無い給付奨学金(英語: scholarships)の事をいう


なるほど。本来は返済義務がないわけか。しかし、現在の奨学金はその大半が返済義務のあるものであると思う。奨学金と一口に言っても、返済義務のあるものとないものがある。つまり、奨学金と総称されるものの中に、タダでもらえるとお金と借金(ローン)があるわけだ。なんと厄介なことだ。
こんなことをしているから、状況が理解しづらいのだと思う。
返済の必要のないものは奨学金という名称で良いかもしれないが、返済義務のあるものは学生ローンなどの名称にして借金であることを明確にし、返済義務のないものと明確に区別する必要があると思う。


  1. 学費は上昇しているが、給与は上がっていない
私は4年間しか大学に行っていないので学費の上昇に関してはデータでしか知りようがないが、学費は上昇しているらしい。それに反して、社会人になった後の給与はほとんど上昇していない。
つまり、大金を借りて大学に通っても、その投資を回収するだけの見込みが現代の日本にはないのだ。それなのに、どんどん奨学金を貸し出したら「そりゃ、自己破産も増えますわな」と思ってしまう。


  1. 高校3年生に決断させるには、情報を与えていなさ過ぎる
今思うと、高校生の私は何も考えずに奨学金を借りたものだ。今改めて、「約300万円の借金をして〇〇しますか?」と聞かれたら、相当に調べ、悩み考えて決断するだろう。
しかし、高校生の時にはそこまで先のことを考えていなかったし、大学に行けるかどうかの方が心配で、大学卒業後のことなど考える余裕がなかったように思う。
そんな状態でも、意外にも世の大人たちは奨学金を借りることに対してあまり警告を発してこないものだ。
情報もない状態で、高校生によく300万円の借金の判断をさせるものだと、逆に感心してしまう。有利子の奨学金では返済完了が50歳近くまでかかるらしい。自分の過去の学費(奨学金)の支払いに追われていては、自分の子どもの学費などに回す余裕もない。
あぁ、こうやって貧困は連鎖するのか...。
奨学金を借りた人の子どもの奨学金希望率を調べたりすれば貧困の連鎖を明確に見ることができたりするのかもしれない。



奨学金関係のことは奨学金制度を利用している人は知っていても、それ以外の人は大抵知らないものだろう。しかし、奨学金の問題は奨学金をもらってない人も含めて大きな問題となっていくだろう。
先ほども書いたように、奨学金は貧困の連鎖を生んでいる。
奨学金は結婚の妨げになる。あなたがパートナーと結婚を考えた時、その人が300万円の借金を背負っていたらどう思うだろうか。少し前には、奨学金が結婚の妨げになるという記事を読んだこともある。これでは既婚率が下がるのも理解できる。


既婚率の低下は、男性の草食化とか女性の社会進出とかいろいろな理由が挙げられるが,
統計的に取られているデータを元に、金銭的な理由から分析すれば、既婚率の低下の要因の相当量が説明可能だと思う。

そんなことを考えながら、借金(奨学金)を返済していかなければないないわけか...

コメント

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